今使っている岩手南部鉄器のフライパン。
使い始めて2年になります。
都内のデパートでも十分買えるのだけど
どうしても現地へ行って買いたくて
数年前にわざわざ買いに行ったものです。
重いので片手で持つのは大変ですし、持つところが熱くなるので
気をつけなくてはいけません。
しかも、使用後には油を薄く塗らないと錆びてしまうので
手間がかかります。
昨日もお肉を焼いた後、きれいに洗って水気を取り、
オリーブ油を薄く塗りました。
最初は面倒だと思いましたが、
せっかく現地まで行って買ってきた念願のフライパン。
ずっと使っていきたいと思っているので
欠かさずやっています。
でも、この鉄のフライパンを大事にしたいのは
もう一つ理由があって、もしかしたらこの理由の方が
私にとっては大きいのかも…と最近気づいたことがあります。
それは小さい頃NHKの「みんなのうた」で聞いた
まだ使えるのに捨てられてしまうフライパンの歌です。
内容は覚えていませんが、悲しい表情をしたアニメーションの
フライパンが印象的で、当時一緒に見ていた弟と相談して
母に「フライパンは捨てないで」とお願いしたのを覚えています。
なので、自分がフライパンを買う時には
一生使っていこう!と心のどこかで決めていたのかもしれません。
物を捨てても手軽に新しいものが手に入る世の中ですが、
手間をかけても一つの物をずっと使っていく気持ちを
どこかで持ち続けていたいなと思います。
フライパンに悲しい思いをさせないために。
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手間をかける
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