先日、大学時代の友人から「会いたいな」と電話がありました。
「ぜひぜひ!」と返事をして、後日、ランチをすることに。
彼女には公立小学校に通う1年生の息子さんがいます。
そのクラスで、問題になっていることがあると話してくれました。
クラスの中に、とても落ち着きがない男の子がいるそうです。
(仮にYくんとします。)
彼の行動によって授業が中断したり、休み時間が減ったり
給食の時間が短くなったりすることも度々あるそうです。
そのことで友人がとてもがっかりしていました。
それははYくんに対するまわりの保護者の反応。
「Yくんのせいで授業が遅れて困る」
「中学まで同じところに行かせたくないから
うちの娘は私立か国立にいれさせる」
などなど
それは友人を通して聞いているだけの私でさえ驚き、
がっかりするものでした。
クラスの多くの保護者は「Yくんはクラスを乱す子」
「うちの子はその被害にあっている」
という考えがあるようです。
友人は言いました。
「学校って勉強だけじゃないよね?」
本当にそうだよね。
Yくんのような落ち着きがない子を
私も教員時代、教育相談員時代、
教えたことがあります。
他にも知能がボーダーラインと
診断を受けている子や
時間の概念をとらえるのが難しい子、
文字を書くのが難しい子
などいろんな子がいました。
そういう子たちがいる中で
クラスや教室がどうなるかというと、
その子たち以外の子が変わっていくんです。
この子にはこんなふうに説明すればいい、とか
これを言うと怒らせるからやめておこう、とか
まわりの子たちが学び、彼らへの接し方が変わっていく。
すると、その子たちにも変化が出てくる。
穏やかになって前よりも怒らなくなったり、
集中できるようになったり。
友人は他の保護者の人たちに
「自分の子どもとは『ちがう』子もいる中で
少しでもみんなが心地よく過ごせる方法があるのではないか、
それをみんなで考えていきませんか」
と言ったらしいのですが、友人と同じ考えを持つ人は
見つけられなかったと言います。
なので、ママ友を作るのはあきらめた、と言っていました。
友人のような考え方の人が同じクラスにいないって
たまたまなのかもしれないけれど、
こういう考え方を持つ人は少数派なの?
いろんな人がいて、いろんな生き方があって、
幸せになるのはまっすぐな道をひたすら
順序よく進むことではないのにね。
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発達障がいの子がクラスにいると…
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