今月の初めの出来事。
いつものように夕飯を済ませ、
テーブルを立ち上がったら
ふらっとめまいがしてなんだか嫌な予感がしたので
そのまま横になりました。
もう大丈夫かなと思って頭を上げた途端に
今まで経験したことのないめまいが・・・。
天井と床がそれぞれ逆方向に回転し、
壁が斜めに動く・・・。
ほんの少し頭を動かすだけでその回転が勢いを増す。
それと同時に吐き気がして、嘔吐。
尋常ではなかったので、救急車を家族が呼びました。
ほんの少し頭を動かすだけで異常なめまいと吐き気。
救急隊員の方が頭をできるだけ動かさないようにして
運んでくれました。
行きたかった病院は受け入れてもらえず
他の病院へ22時近くに搬送してもらいました。
夜間だったこともあり専門の先生がいなくて
簡易的な治療と検査でした。
それでも、点滴のおかげか少しずつ回復し
翌日の1時頃には家族に支えられながら歩くことができ
入院せずに帰宅できました。
後日、他の病院で精密検査をし、異常なしということで
症状も収まっているのでもしかしたら熱中症だったのでは?
ということになり、今ではあれはなんだったんだろう?
と思うくらい元気になりました。
考えさせられた出来事というのは
夜間に搬送された病院でのことです。
対応してくれた看護士さん(20代ぐらいの男性)がものすごく丁寧でした。
ふらふらな状態だったので搬送された直後は何をしてもらったか
どんな言葉掛けをしてくれたかは覚えていないのですが、
身体にタオルを掛けることにしても丁寧だったというのは覚えています。
意識が少ししっかりしてきた頃、
点滴のチューブで血液が逆流していることに気が付きました。
点滴なんて滅多にやったことがないので不安になり先生に
「逆流しているんですが大丈夫なんですか」と聞いたところ
「はあ、血管に刺してるんで・・・」とやや強い口調で答えました。
先生にしてみれば当たり前のことなのかもしれませんが
素人の私には不安が拭えませんでした。
なので、先生が席を外して、看護士さんが来た時に
もう1度同じ質問をしたところ、大丈夫な理由を丁寧にしてくださいました。
そして、最後に「教えてくださってありがとうございます」と笑顔。
ほっとしました・・・。
CTの検査をする時もこの看護士さん、とても丁寧でした。
段差ではベッドがなるべく揺れないように気を付け、
その度に声掛けもしてくださいました。
検査の際に下着を外さなくてはいけなかったのですが
(そんな時に限ってマイコレクションの中でもビンテージもの)
私が外した「ビンテージ」を丁寧にたたみ
きれいなビニール袋に入れ、付き添っていた家族に渡してくれました。
体調は最悪でしたが、この看護士さんの温かい言葉や対応で
不安が和らぎ、本当にありがたかったです。
病院という場所や医師や看護師という仕事は
直接患者の心身に影響力が強いものだと思います。
ただ、そういう職につかなかったとしても言葉は少なからず
届ける相手に影響を与えます。
家族との会話、友達との会話、お店での会話、職場での会話。
私も言葉をちゃんと選ぼう。
相手への気持ちを考えようと思いました。
後日、その病院の院長宛に手紙を書きました。
あまりにもその看護士さんが素晴らしい対応だったので。