先日、パソコンで作業をしながらテレビを
流していたらEテレの「100分de名著」が
放送されていました。
内容は「アルプスの少女ハイジ」。
「ハイジ」がどんなストーリーだったかは
ほとんど覚えていなくてクララが立った!
しか印象に残っていなかったのですが
一度ちゃんと読んでみようかなと
思わせる番組内容でした。
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それはハイジが大好きなおじいさんの
元から半ば無理やり離させられ、
クララの遊び相手としてフランクフルトで
生活をしていた時の話でした。
ホームシックになったハイジは
その悲しみや悩みを誰にも
打ち明けられずにいたのですが
元気のないハイジを気にかけたクララの
おばあさんがハイジに問いかけます。
「どこか具合でも悪いの?
何か悩んでいるの?」
「話せません」とハイジは答えます。
「ハイジ、もし誰にも言えない
悩みを抱えているのなら、
天の神様にお話しして助けてくださるように
お願いしなさい。
神様はわたしたちのあらゆる苦しみを
軽くしてくださるのよ」
そうおばあさんは言いました。
お祈りの仕方を教わったハイジは
「またおじいさんのところに帰れるように
してください」とお祈りしました。
しかし、何週間経っても変わりません。
「神様は聞いてくださらなかったわ」と嘆くハイジに
おばあさんはこんなふうに諭しました。
「神様はあなたに必要なものがちゃんと
わかっていらっしゃるから
きっとこうお考えになったのよ。
『ハイジには祈っているものを与えよう。
でもそれはあの子にとっていい時期。
それを本当に喜べる時にしよう。
だって今わたしがあの子の欲しがっている
ものを与えてしまったら
あの子は後になって、願いが叶わない
ほうがよかったと気づくだろう。
そしたらあの子は泣いてこう言うだろう。
神様がわたしの求めたものをお与えに
ならなければよかったのに!
これはわたしが思ったほど
いいものじゃないわ、と。』
そうやって神様はあなたが神様をちゃんと
信頼して、毎日そのみもとへ行きお祈りをして、
足りないものがあるときにはいつも
神様を見上げるかどうか見ておられるのよ」
おばあさんの言う通り、ハイジは
フランクフルトに来たからこそ字を覚え、
本も読めるようになってからおじいさんの
元へ帰ることができました。
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なかなか思い通りにならない現実を嘆いたり
何度も何度も同じようなことを願っても
変化がなかったりするのは
私自身にも思い当たることがありますが
このクララのおばあさんの言葉に
はっとさせられました。
児童文学って大人になってから読むと
また違う読み方ができるようになったりするので
「ハイジ」もちゃんと読んでみようかな
と思いました